2010年7月28日水曜日

信じます?

 
今回は、怪談話を更新しました。恐い話が苦手な方は
お読みにならないでください。


暑い夏といえば、海水浴、スイカ、花火、キャンプなどなど
楽しみはいっぱいありますよね。そして、涼しくなりたいなら
ゾクッとするような、怪談じゃないですか?



藪から棒ですけど、幽霊って見た事ありますか?
見える人、見えない人といるみたいですけどね。でもこれって
信じるか、信じないかじゃないですかね?



僕といえば信じません。見えないし、なにより信じたら恐いし。
でも、霊自体は否定しません。ご先祖様を尊ぶってやつです。



恐い話を思い出したら、そればっかり考えてしまって、いつもの
暗い所なんかも、怖くなっちゃいませんか?見えないけど、



 



見られているようで。。。



 



見られてるって怖くありませんか?すぐ近くにいるような感覚。
振り切りたいけど、逃げれない。後ろさえ振りかえれないような。



 
例えば、こんな怪談話。
何年か前の事です。僕は仲間とともに登山を楽しんでいました。

 

友達が言うには、その山は以前にバラバラ殺人事件があった現場
が、この山のどこかにある。しかも事件は解決しておらず、被害に
あった少年の頭部が、まだ見つかっていないとのこと・・・

 
ホントかよ~!と怪談話にはありがちな話なので、僕たちは
気にかける事も無く、淡々と歩いていました。

 

そんな時に聞こえてきたんです。
 


『オルゴ…アラガ…ロゴ…』

 

それは一度だけでしたが、みんな聞いていました。あれって何の
鳴き声?カエル?鳥?などみんなは口々に言っていましたが、
水泳をしていた僕は、気づいてしまったんです。
 

蒼白になり、身の毛もよだつ感覚に襲われ、全身鳥肌。
 


こんなところに居たくないと訴え、僕は皆を追いやるように
下山しました。 
 


必死になって、山のふもとには着いたのですが、みんなは訝しい
顔で僕を見ます。「どうしたってんだよ?」
 

僕は弾む息を押し殺しながら答えました。
 
「…いたんだよ。あそこにいたんだよ。水の中にいたんだ。。。」
 
あの声… 

…オロゴ…アラガ…ロゴ…
 



…オロゴ…アラガ…ロゴ…
 
 
 




 



…ボクノ…カラダ…ドコ…
 









…僕の…からだ…どこ…
 
 
 
 
 

 

恐くないですか?ヒヤッとしました?
 
このお話は道尾秀介さん著の「背の目」を僕なりにアレンジして
作ったフィクションです。
 
でも、どこからがホントで、どこから造話か、信じる信じないは
あなた次第ってやつです。
 
 
 
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